家道楽家族
居酒屋がある家。

アンティークがならぶガレージと、 美しい自然にかこまれたギャラリー。 こころがみちたりていく、“豊かさ”がありました。
暮らしを充実させるカギは、 なににもとらわれない自由な視点です。

家道楽: こちらのギャラリーは、どんなふうにつかわれているんですか?
松田さん: 松田工務店のオーナーさんたちと、料理教室や絵画教室をやっています。
先日はわたしのギターライブをしました。…もう、遊ぶことばっかり考えてますよ。(笑)あとは、同じ敷地にある畑の手入れをして、 夕食を食べることもあります。景色がいいから、すごく気持ちいいんです。
家道楽: ほんと、すばらしいロケーションです。
松田さん: 高層ビルとか、鉄塔とか、電線とか、じゃまするものが なにもなくて、真正面に立山連峰の稜線がくっきり見える。 こんなロケーションは、めったにないですよ。
家道楽: 水の音もここちいいですね。
松田さん: えぇ、すごく癒されてます。
畑の水やりもラクですし、最高の贅沢を味わってますね。 ちなみにここ、ちょっと前は、作業小屋だったんですよ。
家道楽: …住宅じゃなかったんですか!
松田さん: (笑)。50年ほど前に建てられた農家の作業小屋だったんです。
それを、松田工務店がやっている民家再生の一環として、新たな タイプの住まいに甦らせたんですね。このちょうどいい大きさは、 セカンドライフを迎えるシニアをはじめ、ひとりやふたりで暮らしを 営もうとする人たちにとっては、すごくおもしろみがあると思いますよ。
家道楽: なにより、ここまで変わってしまうことに驚きです。
松田さん: 自由な視点をもつってことなんでしょうね。(笑) …それは暮らしかたについても同じですよ。多少の不便があっても、 視点を変えて受け入れたり工夫したりしてみる。そうすると、いままでになかった充実感や達成感を得られるようになるんです。
人とつながってできた。 このガレージはそういう空間なんです。
家道楽: どういったきっかけで、このようなガレージをつくられたんでしょう?
松田さん: 家を建てて住みこなしたとき、遊びの空間がほしいなと思いはじめて…。 じゃあ、ガレージに手をくわえてみようってなったんです。
家道楽: 遊びの空間とおっしゃるとおり、すごく楽しい雰囲気ですね。 たくさんあるグッズは、どうやってあつめられたんですか?
松田さん: あまり大きな声ではいえませんが、ゴミの集積場で見つけたり。(笑) あとは、お店で譲ってもらったり、フリーマーケットで探したり…。
専門店やインターネットをつかえば簡単に手に入るんですが、 それじゃおもしろくない。人と出会って、ふれあって、 仲良くなって、ようやく手に入れるというのがいいんですよ。
家道楽: 空間そのものだけでなく、 空間をつくる過程も楽しんでいらっしゃる…と。
松田さん: そうですね。
このガレージはいうなれば、人とつながりながらできた空間。 だからこそ、心みたされる豊かな時間が過ごせるんだと思います。


過ごしかたはちがっても、 根っこにはつねに“豊かさ”があります。
家道楽: ガレージとギャラリー、まったく異なる空間ですが、
どちらにも松田さんのポリシーが感じられるような気がします。
松田さん: ガレージもギャラリーも、根っこにあるのは“豊かさ”なんです。
ガレージは趣味を楽しむ空間、ギャラリーは自然と語らう空間。
そして、仲間とふれあったり、お世話になったかたを思い出したり、
人のぬくもりを感じられる空間でもある。佇めば心がみちていく、
そんな、なにものにも変えがたい大切な空間なんですね。
家道楽: なるほど。
松田さん: でも、まだまだ満足してませんよ。(笑)余裕ができたら
手をくわえよう思ってるんです。ガレージにはレンガを張ったり
街灯を灯して街角のような内装をほどこしたいし、ギャラリーには、
ライブができる屋外ステージをつくりたいと思っています。
家道楽: まだまだ、家道楽の道なかばという感じですか?
松田さん: そうですね。 これから、もっともっと豊かな場所にしていかなきゃね。(笑)
   

設計・施工/株式会社松田工務店
建設地/富山市蜷川・富山市婦中町千里
家族構成/夫婦
構造/木造・2階建

 
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